当院では苦手意識や苦痛を少しでも軽減できるように努めており、鎮静剤を使用した無痛大腸カメラを行っております。ウトウトとリラックスした状態で検査を受けていただけます。

検査中は、大型ハイビジョン液晶モニターを用いて大腸内部の粘膜を観察します。この導入をきっかけに、より詳しい検査をした上で適切な診断を行えるようになっています。光が当たることや、角度の変化があっても映し出される画質が劣ることはないため、検査の質が向上すると期待されています。また、患者様のご希望があれば、検査中のモニター画面を確認することができます。

当院は、胃カメラと大腸カメラを同日に受診することができます。検査の度に制限があるため、これを苦痛に感じる方や多忙な方にはお勧めの受診方法です。なお、同日に検査が可能か否かは医師の判断が必要となりますので、ご希望の場合は当院までご相談ください。

当院では、ご多忙のため平日に時間が取れない方でも大腸カメラの検査を受けていただけるよう、土曜日や日曜日、祝日にも検査を受けていただけます。お気軽にご相談ください。

処置具は使用ごとに徹底的に洗浄し、オートクレーブで滅菌しています。使い捨てできる製品はディスポーザブル製品を使用し、感染症に十分配慮しています。当院は洗浄と滅菌は学会で定められたガイドラインに沿って行っています。

大腸カメラを受ける上で、スコープを肛門より挿入する際に苦痛を感じる患者様も少なくありません。腸の形は人それぞれ異なるため、高度な挿入方法として不快感を軽減する無送気軸保持短縮法があります。この方法は安全性が高く、苦痛を軽減できるため患者様にとって安心な挿入方法です。当院では患者様の既往歴、手術歴、体格を十分に考慮した上で適切な挿入方法を選択し、安心・安全な負担の少ない検査を心がけています。

腸の形の特徴として、体内で大きく曲がっていてシワやヒダが無数にあります。このシワやヒダに病変が隠れていることがあるため、気体を送り込んでより腸を膨らませ、観察しやすくします。空気を腸に送り込むことで膨満感が残り苦しさがありますが、当院では吸収性の高さと安全性を備えた炭酸ガスを使用することで膨満感をより早く解消できるような体制を整えております。炭酸ガスは吐く息と共に体内より排出されるので安心して検査を受けていただければと思います。