大腸ポリープ切除(日帰り手術)Colon polyps

大腸ポリープ切除(日帰り手術)Colon polyps

大腸ポリープとはABOUT

大腸ポリープ

大腸ポリープは胃や大腸内の粘膜にできる腫瘍であり、このポリープから大腸がんに変化すると言われています。そのため、大腸がんにならないようにするには、がん化する前にポリープを治療することが大切です。当院では、大腸カメラ検査の最中に切除可能と判断した場合には日帰り大腸ポリープ切除を行っています。お気軽にご相談ください。

大腸ポリープと大腸がん

近年、日本において、大腸がんの罹患者は増加しております。死亡率は男性では3位、女性は肺がん、乳がんを抑えて1位となっています。早期発見はどのがんにおいても大切ですが、大腸がんは悪性度が低く、進行度、転移共に比較的緩やかな病気であるため、早い段階で大腸がんを見つけることができれば、根治が可能になります。そのため、定期的な大腸カメラにて早期大腸がんが潜んでいないか確認するようにしましょう。

大腸ポリープの日帰り切除手術についてSURGERY

ポリープ切除手術

当院では、大腸カメラ検査中に発見した大腸ポリープをその場で切除する日帰り大腸ポリープ切除を行っております。日帰り手術の利点として、入院不要、金銭的に負担なく、時間を気にせず気楽に検査を受けられることが挙げられます。ポリープを切除は、5分程で終わり、切除方法はタイプによって異なりますが、痛みや不快感はありません。切除当日のご帰宅後は安静にしていただき、食事・飲酒・運動・入浴・長時間の移動は数日から1週間程制限があります。

なお、偶発症として、出血、穿孔(腸に穴が空くこと)が起こる可能性があります。また、発見したポリープの数や大きさによっては、高度医療機関を紹介させていただきます。

ポリペクトミー

ポリペクトミー

内視鏡スコープには、ワイヤーの先端にスネアと呼ばれるものがあります。そのスネアをポリープにかけ、高周波電流を用いて焼き切る方法をポリペクトミーといいます。電気メスと同様に通電して切除しますので、止血効果も得られます。ただし、合併症として術後の炎症・穿孔・出血が起こる可能性があります。原因として切除部位周辺に熱が伝わることが挙げられます。

コールドポリペクトミー

内視鏡スコープには、ワイヤーの先端にスネアと呼ばれるものがあります。そのスネアをポリープにかけ、高周波電流を用いないでそのまま切除する方法をコールドポリペクトミーといいます。通電しないで切除しますので、ポリペクトミーの時の合併症として挙がっていた術後の炎症、穿孔、後出血を大幅に減らすことができます。ただし、通電していないのでポリープ切除時の出血はありますが自然に止血することがほとんどです。また丈の高いポリープ、10㎜を超える大きいポリープはポリープ内に動脈が走行している場合が多いので、この場合はコールドポリペクトミーではなくポリペクトミーあるいは内視鏡的粘膜切除術を行います。

内視鏡的粘膜切除術

EMR

内視鏡的粘膜切除術は、突出せずスネアをかけてポリープの切除ができないものに用いる方法です。生理食塩水をポリープの下に注入し、持ち上げてスネアをかけ、高周波電流で切除します。この時、患部周辺が生理食塩水に満たされているため、通電しても熱が周辺に伝わることなく切除が可能です。

全周切開内視鏡的粘膜切除術

全周切開内視鏡的粘膜切除術

この検査方法は、平坦で20mm程ある大きなポリープに使用します。ESD(Endoscopic submucosal dissection:内視鏡的粘膜下層剥離術)の手法を用いてポリープを切除しやすくします。生理食塩水を追加注入し、1度で高周波電流を用いて切除します。ポリープが大きく、創部も大きくなるため、クリップを使用します。この方法を用いるときれいに切除ができます。

大腸ポリープ切除の費用PRICE

1割負担 3割負担
大腸ポリープ切除 約10,000円 約30,000~36,000円

手術後の注意CAUTION

大腸カメラ受診時の注意点として、ポリープ切除の可能性を踏まえて検査後1週間程度は遠距離の移動や飲酒は控えていただき、検査に合わせたスケジュールを立てていただくようお願いしています。また、下記注意事項もご確認ください。

食事

食事は1週間程度気をつけていただく必要があります。検査当日は消化しやすい白粥、豆腐、うどん、プリン、ゼリー、ヨーグルトを召し上がっていただきます。翌日に体調に変化が見られない場合には徐々に普通の食事に戻すよう心がけてください。香辛料など刺激が強いものは負担がかかりますので、検査後1週間は控えましょう。

アルコール

ポリープ切除後、1週間程度は禁酒を心がけましょう。アルコールを飲酒することで血流促進に繋がります。出血リスクが上がり、危険ですので十分に気をつけましょう。ノンアルコール飲料は制限ありません。

腹圧が上昇する運動や動作

スポーツ、重いものを持つことは腹圧が上昇しやすく、腹圧の上昇は出血リスクを高めます。運動は1週間程控え、重いものはできる限り持たないように心がけましょう。その他にも腹部がきつい服装や排便時の強いいきみにも注意が必要です。

旅行・出張・長距離移動

長時間座っていることで、腹部に負担がかかるため、出張、旅行、長時間運転はもちろん、デスクワークでも座りっぱなしではなく、こまめに立ち上がるようにしましょう。飛行機を利用することで長時間座り続けることと気圧の変化で腹圧に影響を及ぼしますので、避けるようにしてください。

入浴

検査当日はシャワー程度で済ませてください。短時間の入浴は可能ですが、長時間はしばらくお控えください。

腹痛や出血があったら

検査後、発熱、腹痛、血便などの症状が出て場合には、診療時間内であれば至急当院までご連絡をお願いします。診療時間外や休診日の場合は、時間外、休日診療を行っている医療機関にお問い合わせください。

40歳を過ぎたら、定期的に検査を受けましょうAFTER THE AGE OF 40

大腸がんは近年増加の一途を辿っており、男女ともに死亡原因の上位を占めています。しかし、大腸がんは早期の段階であれば大腸カメラ検査で治療ができ、がん化する可能性のあるポリープを切除して予防が可能です。
患者様の健康維持、ご家族を含めQOL(生活の質)を守るため、がんの早期発見のためにも大腸カメラは症状の有無に関わらず、定期的に受診することをお勧めします。

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